なぜ、久保なつ美はデザインを選んだのか?

 

こんにちは、久保です。

今日は、私とデザインの出会いについてちょっとお話ししたいなと思います。

 

今は校長先生としてデザインスクールやっているわけなんですけれど、

そもそも私がデザインをなんで選んだのか、どういうきっかけでデザインを仕事にしようと思ったのかっていうお話をしたいと思います。もし参考になれば嬉しいです

 

私は、今でこそ「好きなことして生きよう」って言う、まぁちょっとキラキラッみたいなメッセージをお届けしているわけなんですけれど、もともと全然きらきらしてなくてですね、一番最初にデザインを選んだきっかけば結構しょうもないところから始まりました。

 

まず働きたくないっていうところから私始まったんですね

大学でダンスサークルに入ってまして結構そのダンスサークルが人生のピークだったんじゃないかと思えるぐらい楽しかったんです

社会人になったらですねたぶんこんな楽しいことはないだろうと思ってしまって、大学生活が楽しかっただけにそのギャップが激しくてすごい苦しくなっちゃったんですね

 

いろんな人生の挫折とかもその前にあったんですけど、それはちょっと割愛するんですけど

 

社会人になろうと思った時に、色んな会社に面接を受けに行ったんですけど、皆さんすごく私が行った会社は目が死んでるというか、働いている方がとても心がない感じで楽しくなさそうにしていた会社が多かったんですね

私は結構そのメンタルがみじんこなところがあるのでそういうところに行くとすぐ鬱になっちゃうみたいな、メンタルがやられちゃうところがありまして、こういうところで働くのは無理だなって思ったわけです

 

多分働いたら心が死んでしまうと思ったんですね

で、働かなくていいんだったら働かなくていいかなーと思ってたんですけど当時この人結婚してくれるかなと思ったうちの彼氏にふられるっていう非常事態が起きまして、それで専業主婦になるって事は無理だということがわかってですね、じゃあ何か働かないといけないかもしれない、

実家でニートするほどの勇気はなかったので何かないかなというふうに探してました。

その時はですねもうお金はほどほどでいいから、労働時間の1日8時間、この8時間をちょっとでも楽しく過ごせたらそれでいいと思ってたんですね。

いろんな会社の求人情報を見た時に、職場が楽しそうだなって思う求人スタッフの皆さんが楽しそうにしているだったり、環境が素敵な会社っていうのがデザインの会社が多かったんですよ

あ、「デザインの会社に入ったらもしかするとちょっと楽しく働けるかもしれないな」っていう少しの希望が湧いたんですよね。

元々絵を描くことが好きだったので、デザインも作る仕事だしいいんじゃないかなって思って、もう藁にもすがる思いで飛びついたのがWebデザインでした。

 

なのでその時は本当にあんまり考えていなかったので、楽しそうだからいいかなっていうのと、あとは自分にスキルが持てそうだなと思ったんですよ。会社に頼らずに生きていけるようなスキルが、もしかすると身に付くかもしれないなあって。

それがあれば、こんな私でも人生に安心感を持って生きれるんじゃないのかなって思ったんですね。

たとえその会社を2年くらいでやめてしまったとしても、自分の中にスキルというものがあれば、その後転職もしやすいんじゃないのかなーとか、一人でやっていく道も見えるんじゃないのかなって思ったんです。

 

その時は本当にまだ若く23歳くらいの時だったんですけど、手に職っていうものがあれば私の人生どうにかなるかもしれないなって、なんとなく感じたんですね。

むしろこれしかない、学歴もないし、頭も良くないですし、でも生き抜いていくにはこれしかないかもしれないと思ったんですね。

 

そして生き抜いていけるだけではなくて、楽しくやっていくには、これかもしれないっていう風に考えました。

それがデザインとの出会いです

 

もちろん最初からwebデザインだったわけではなくて、もともと私は紙のデザインから入っていて、フリーペーパーや雑誌のデザインだったりとか外から入ったんですけど、本当にぺぺーなので教えてもらうことしかなく、先輩から厳しいフィードバックをもらいつつ、お給料もね最初はすごく安かった、だけど着実に自分の中にスキルという柱が立っていってるような気がしていて、それが何か私の中で人生への安心感につながってたんですね

 

それがなかった時はですね、ほんとに何かこの先どうなるかわからないっていう、漠然とした不安があって、たとえどこか良い会社に就職できたとしてもその中でやっていけなくなるかもしれないとか、その会社が潰れてしまったらどうしようとか、何か色々考えてしまうんですよね。

ちょっと不安症なところもあって、安心できる何か欲しいなと思った時に、自分のこの手にスキルがあったら、これは誰にも奪われないものだと思ったんです。

資格とかではなく、実際に自分が何ができるっていう工程、何かを作れるっていうここにしか、私は信頼をおけなかったですね。これ以外信じられるものはないって思って、それで選んだんですよ。手に職って言う

 

当時、信頼していた彼氏に裏切られたときにはですね、「人生なんて」思ったときもあったんですけど、「手に職」っていうものは絶対に私を裏切らないと思ったんです。

ここが、選んだ一番の理由ですね。

 

「手に職」っていっても、他にも色々資格とかいろいろあると思うんですけど、その中でも、「ワクワクする好きなことがいい」「楽しくないとイヤだ」っていう結構わがままなところがありまして、その中で選んだのがデザインでした。

 

自分のこの手で、何かを作っていて過程が見えるというものは小さい頃からすごく好きだったんですよ。

小さい頃一番大好きだった授業は図工だったりとか、小さい頃からつくってあそぼうのわくわくさんが大好きで、家で一生懸命何かを作って遊んでたということもありますし、その好きなものっていうのは小さい頃から変わってないんですね。

なので、「手に職」という絶対的な安心感を得るって言うのと、「好きなことで生きたい」という、欲深いんですけどその欲望が2つかかったのがデザインだったんです。

 

私はもともと絵を描くのもあんまりうまくなかったんですけど、でもphotoshopという魔法のツールがあればいい感じになるっていう事も経験しまして、「あ、なんか結構できるじゃん」「この魔法のツール、Photoshopさえあれは私にもできるかもしれない」と思ったんですよね。それがきっかけです。

 

あとは、本当に凄く個人的なストーリーなんですけれど、デザインをやろう、やりたい!と思った時にですね、うちのおばあちゃんの80歳ぐらいの誕生日がありまして。

その時にみんなで写真を撮ったんですけど、その写真をphotoshopで修正をして色を良くして、ちょっとメッセージを一言だけ入れたんですよね。「おばあちゃんは誕生日おめでとう、長生きしてね」っていう文字を入れて、印刷してプレゼントしたんです。

そしたらおばあちゃんがとっても喜んでくれてですね、文字を一つ入れただけの、今から思うとデザインとは言えないぐらい本当にシンプルなものなんですけど、家族みんながとても喜んでくれたんですよ。

おばあちゃんもそれを気に入って貼ってくれたんですね。この時に何かこうちょっとだけでも加工してプレゼントすると、こんなに人って喜んでくれるんだなってことを思ったんですよね。

他にも、私のダンスサークルの先輩にお礼メッセージのデザインをプレゼントしたりとかした時にもすごく喜んでくれるんですよ。

そのときに、人にあげたものでこんなにリアクションがわかることって他にないんじゃないかなって思ったんですよね。あげたときに笑顔になってくれるっていうのが明らからで、とても嬉しいっていうそういう体験もあって、「デザインって素敵だな」って思って、これを仕事にしたいなって思ったわけです。

 

なので、きっかけはしょうもないところから始まったんですけどね、

ほんと働きたくないなっていうところから始まって、

仕事中にコーヒーが飲めてお菓子が食べられて、座ってできる仕事がいいなって本当のところから始まったわけなんですけど、

でもそれプラスをやっぱり人を喜ばせることができる夢のあるところだったりとか、

本当に単純にワクワクするなっていうことがきっかけで、デザインという仕事を選びました。

 

あと単純に友達にWebデザイナーですって言うとかっこいいっていう風に言ってもらえるので、それもちょっとありましたね。

私学歴もなかったので、本当に周りから心配されて「久保どうなるか分からない」「久保の将来が心配だ」とよく言われていた方だったんですけど、デザインやってます、デザインを学んでますって言うとみんなかっこいいって言ってくれるので、それも単純に嬉しくてこの仕事を選んだところがあります。

なので、最初からデザイナーになりたいと志望していたわけでもないですし、「Webデザインで稼いでやる」とかっていうことも思っていたわけではなくって、本当に毎日楽しく仕事をしたいなということだけだったんですけど、

 

振り返ってみると本当にこの道を選んで良かったなって思うし、私が人生に対して深い安心感を、これがあれば大丈夫だなって思えたのは、やっぱり「手に職」があったからなので、当時その選択をした自分を褒めてあげたいなといつも思ってますね。

そういう野性的な勘はある方かなと思うんですけど、そんな話が、私がデザインと出会ったきっかけです。なのでこれから始めようと思っている方は、いろんなきっかけがあると思うんですけど、同じように感じる方がいらっしゃったらそれは立派な理由になるんじゃないかなと思いますし、始める理由になるんじゃないかなと思います